会津から奥日光へ

(ひとつ前の記事から読んでくださいね)10月13日、今日は湯の花温泉から湯西川まで戻り、そこから前沢稲ヶ沢林道を経由、できれば鬼怒川温泉まで走りたいと思っていましたが・・・。

超ハードなダートの下りで思わぬハプニングに遭遇!!一時はどうなることかと思いました。でもいくつかの選択肢の中から何を取ろうかと思案しているうちに、落ち着いてきて、後は「いくぞ!」といった感じでした。選択が正しかったかどうかは、意見が分かれるところですが、反省点としては、準備に手抜きはご法度、という至極当たり前のことに落ち着きました。

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朝の湯の花温泉。30分前まで霧が降りてきていて何にも見えなかったが、急速に晴れてきた。会津地方は濃霧注意報が出ていたようだ。
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民宿「かじや」。

結構な大食漢だと思っていたが、ここの夕食、食べきれないほどのボリューム。おそばもおいしかったし、イワナの卵も刺身も美味でありました。
普段は朝は食しないのに、今日は3杯のお代わり・・・。まぁ、これから十分な運動しますからね。
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安が森林道に入る。一般的には安が森で通るのだが、福島側は「鱒沢林道」と言うのね。

すぐにダートになるが、路面はすばらしい。
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こんな感じ。

勾配も緩くインナーをくるくる回しながらルンルン気分で上っていける。右側には鱒沢川が渓谷を造っており、すばらしい渓谷美だ。
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いいでしょぅ?
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この林道唯一のトンネル、いや隧道と言った方がぴったりくるね。もちろん路面はガタガタ。
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本当に気持ちのよい峠道だった。15キロ近い上りはすべてダートだったが、息は弾んだものの楽しい2時間弱の上りだった。
もう一度紅葉真っ盛りの頃に、今度は旧中山峠とセットでやりたい気分が・・・。
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安が森峠で一服。何しろあっという間にお湯がわくので、このストーブは本当に良い買い物だった。ちなみにこのザック、ドイターのスポーツライト20といって、非常に軽い。背負っていても肩が凝ることもなく、これもいい買い物だった。
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ちょうどお昼12時になって、今度は前沢稲ヶ沢林道に入る。

こちらもすばらしい。上りは舗装、安が森林道と違い景色はダイナミックで、こんな景色を期待していなかったのでちょっと儲けた気がしたのだが・・・。
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山は全山紅葉には今一歩か。でも快晴の空のもと、色づき始めた木々がまぶしい。
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今上ってきた九十九折れを下に見る。これって結構気分がいいものなのだ。
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頂上に近づいて、遠くの山々まで見通せるようになってきた。峠は近い、はず・・・。
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名も無き峠。

ここからの3時間が今回のツーリングで最大の思い出になるとは、この時点では想像もつかなかった。
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峠に到着したとたん、空が真っ暗になり風が強くなってきた。天気は今日いっぱいは持つはずだが、いかんせん山の中。ティータイムをはしょって早速下りにかかる。

自転車に乗り、ペダルにクリートをセットするほんの数秒、ふと気がそれたのか前輪を深い砂利に突っ込み、見事に転倒してしまった。転倒は何年ぶりだろうか。これが、これからの事態の前ふれであったとは・・・。

転倒して、大腿をフレームに打ったのだろう、起き上がると右太股がかなり痛い。

いやな予感はしたが、気を取り直して下っていった。すぐに「起点から12.4km」の標識が視界に入った。相当の悪路だ。上りと同じくらいのスピードしか出すことが出来ない上、ブレーキを握る手が痛くなって、非常に辛い。

そこからどのくらい下ったろうか、多分1キロほどだと思う。
突然「バン!!」と大きな音がした。
「やった!」すぐに分かった。パンクだ。それもかなり重傷の・・・。

見るとタイヤのサイドまで切れている。バーストだ!!

替えチューブはあるしポンプもあるのでパンク自体は問題ないが、タイヤに1センチ近い切れ目ができてしまったため、所定圧まで空気を入れるとチューブが飛び出しそう。いつもならタイヤの内側に貼る緊急用のガムテープも持っているのだが、今回はそれも持ってきていない。ぼろ切れでその部分を押さえようかとも考えたが、路面状態を見るとあまり効果的ではないかもしれない。

どうしよう。まず状況を考える。下り始めて12.5キロの標識を過ぎ1キロ走った。つまり峠まで戻った方が距離的には短い。戻るには3キロほど、下りはまだ10キロ近くあると思われた。戻った方が近いがこの悪路の上りではペダルを踏めないし、歩くのもクリート付きの靴では非常に辛い。下りは終点までつい最近通った人がいるのは確認している。崖崩れなどはないと思う。ただ台風18号の通過で、状況が変わっている可能性もある。でも沢沿いの道にまでくれば、なんとかなる。沢までは5キロくらいか。

よし!下ろう!!
ただ空気圧を高く出来ないので、乗って下る危険はかなり高く、再び取り返しのつかないパンクが発生することが怖い。

最終的な決断は、「歩いて下ろう」
下り始めたのが1時25分、今は45分だ。10キロでも2時間超、4時過ぎには下に着くはずだ。
ここまでの決断に1分程度かけた。左のペダルを外し、歩き易くする。

歩き始めると、自転車に乗っているときほどの悪路感がなくなった。とってもいい山道だと思えば、結構楽しめるではないか(いまだから言えるけれど)。なにしろ歩く歩く歩く。

さっきいためた太腿が非常に痛い。でもなんとかなる。

途中上り返しがあった。プロフィールマップでも確認できた。「今ここか!!」

1時間以上歩いた頃か・・・。何か人工的な音が聞こえてくる。
ダンプが広いスペースに土砂を運んで来ていたのだ。

ダンプがいるってことは、道は下まで確実につながっている!!!

そこからは、歩くこと自体が楽しくなった。ただ腿の痛みが強くなってきて歩くのが少し辛くなってきた。
既に沢沿いの道に出ている。路面もダンプが通っているせいで、濡れているがフラットになった。恐る恐る自転車にまたがる。
そのうち大規模な工事が行われていた。工事の人に聞くと、
「こないだの台風でズタズタだよ。舗装?まだまだ先だぞう」

そのうち「起点から3km」の標識。ようし!!
少しづつ慎重にペダルを踏む。8キロ程度の早さで、自転車を進めること数十分、ついに起点に出た!
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ここから川治温泉駅まで10キロほど。舗装に代った道をまっしぐらに駅を目指す。空気圧が低いので、それでも慎重さは崩せなかった。

4:45、川治温泉駅到着。57分に鬼怒川で特急に接続する列車がくるという。手や顔を洗う暇もなく、あっという間に分解し袋につめ電車の人となった。

鬼怒川温泉に着く頃には、辺りは暗くなってきていた。

その後、自宅近くの駅に着き、組み立てようと思ったらやはりパンクしていた。袋の中でチューブに傷が付いたのだろう。

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