フェーン現象

 台風が行ってしまい、青空が戻ってきました。今日も暑かったですね。北陸地方はフェーン現象で大変な暑さになったようです。
 ところでこのフェーン現象、気象予報士がテレビなどで説明していますが、なんとなく分かんないですよね。今日の朝日新聞の夕刊に理科系の大学が女子を入れようといろんな対策を考えているようですが、このフェーン現象を考えることだけで、理科の面白さを実感することが出来ると思うんですが。

 湿った空気が山にあたって上昇すると空気は膨張します。この空気は周りの空気とそんなに簡単にまじわらないんです。この膨張のことを断熱膨張といいます。空気が膨張すると、温度が下がります。この時、温度が下がるだけでなく、気体である水蒸気が液体の水に変化します。つまり空気が山に沿って上昇するときは、温度変化と水が気体から液体に変化する状態変化の二つが同時に生じているんです。空気の持っているエネルギーは温度変化と状態変化の二つの変化を生じさせているんです。状況によって多少の違いはありますが、湿った空気は100メートル上昇すると約0.5度下がります。本当は1度程度下がるのですが、0.5度分のエネルギーは水の状態変化で使われるのです。

 そうして液体になった水は山の麓に雨を降らせ、空気中の水分はなくなります。その空気が今度は山を越え、吹き下ろします。今度は空気には水分が含まれていないので、空気の変化は温度変化だけが起こります。それは100メートル降下すると1度上昇します。

 これがフェーン現象です。山を越える前よりも圧倒的に高温の空気が山から吹き下ろすのです。

 これはエネルギー保存則や熱力学の様々な法則で全て説明できるのです。すばらしいと思いませんか?理科離れが激しいと言われて久しいですが、身近にある現象を説明するのに物理の知識があると、本当に面白い発見があります。
 
 鉄道模型ばかりにうつつを抜かしている子どもに「そんなことばっかりやっていないで、少しは勉強しろ」と言う前に、鉄道模型から電気・電流の仕組みを考えることだって出来るし、電車の速さやレールのカーブの曲がり具合から抵抗力や遠心力のことも考えられるんです。

 生活に即したことの中にある何?をもっと活用する知恵が、親にはあってもいいのではないでしょうか?
 
 先日いらした方から伺った子どもの悩みに、こんな答えをしました。

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この夏、検定外教科書 新しい科学の教科書で理科の基礎をもう一度トライ。これが1人で開いても良く分かる上におもしろい。更に、総合百科事典のポプラディアで調べると理解度が増す。新書を読んでも分からない時は、ジュニア新書をあたると、納得!という、あれと同じです。脳がなかなか大人にならない。丁度、昨日から櫻井よしこ著 世の中意外に科学的 を読み始めたのですが、ディズニーランドさえ科学から始まるので興味深い。まだ、途中なのでどうなるのか。  小さな子ども達は科学に強い感心を示しますが、小3を境に大きく分かれます。この年齢までに興味をもたせれば理科離れは、少しは改善出来るかも。と、思って始めた自らの理科。歩みがのろいのが難点。
本離れも理科離れも母親の力が1番なんだな。

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