嘘みたいな本当の話??

今こんな本を読んでいます。
02

読んでいくと、自分にも同じことがあったなぁ、と35年前のことを鮮明に思い出すのでした。

それは・・・、
01

昭和55年7月30日消印の国鉄清里町駅長さんから私に届いた葉書です。
文面は、
前略
過日、当駅に於いて、自転車旅行者が眼鏡を紛失し、駅職員共々捜しましたが見当たらず、旅行者は諦めて出発していきました。
その直後、日通営業所長から、眼鏡を拾得した旨届け出があり、色々と調べた結果、郵便局で旅行者らしい人が預金を下ろした、との情報を得、紛失した人とおぼしき方の住所を知ることが出来ました。
貴殿が眼鏡を紛失したかどうか分かりませんが、もしご本人でしたらご一報下さい。折り返し眼鏡をお送りいたします。
ご本人でありませんでしたら、、突然葉書を差し上げた失礼をお許し下さい。  早々



そう、家内との新婚旅行で、斜里から屈斜路湖に向かっている途中の出来事でした。
現金を持つのがイヤだったので、時々郵便局に寄って現金をおろしながら旅行を続けていたのです。確かこのときが最初に郵便局に行った時だと思います。
お金を下ろし、清里町駅前に自転車を止め休んだ時に、ふと横にあった自転車の荷台に眼鏡を置いてしまったようなのです。そして眼鏡がないことに気づいた時には、その自転車はそこになかったのです。

これは後で分かったことで、その時は私たちが騒いでいたせいで、駅員の方々が操車場の方まで探しに行ってくれました。何人だったか覚えていませんが、駅員総出で捜してくれていたようなのです。しかし眼鏡は見つからず、そのまま旅行を続けたのでした。

その前日には、斜里から知床五湖までバスで移動したのですが、バスの中に財布を落としたのに気づかず、途方に暮れていたところ、数時間後にバス停に来たバスの車掌さんに聞くと、ちょうど行きに乗ったバスで、車掌さんがとっておいてくれたのです。

財布といい眼鏡といい、無くしたものが二度も出てくる奇跡が起こったのです。

旅行は、女満別空港まで輪行、大きな荷物は斜里駅留めにして置いて、斜里から屈斜路湖、摩周湖、更に今は行けなくなってしまった裏摩周を下りて摩周湖の水にも触ってきました。そして舗装もされていない片道2車線ほどもある真っ直ぐな道を計根別(けねべつ)に向かったのでした。計根別駅では日通の営業所がないとのことで、そこから再び中標津駅まで国道を疾走しました。そこで自転車を実家近くの亀戸駅留置にし、その後は電車、バス、タクシーで北海道を横断。名古屋の女の子二人をタクシーの相乗りで層雲峡に行ったり、天人峡、羽衣の滝に息をのんだり、日曜でお金を下ろすことが出来ずに函館の木賃宿に泊まったり、新婚旅行とは思えない旅行を楽しんだのでした。

眼鏡のことは、旅行中すっかり忘れておりました。今ほど視力も悪くなかったので、眼鏡なしでも何とかなったんです。
葉書が着いたのは帰ってから数日しか経っていなかったと思います。

旅行中以上の感動でした。
お礼をするために清里町駅の電話を調べてもらおうと、国鉄本社に電話したのですが、「ちょっと待って下さい」と言われたきり、何分経っても電話口に出てくれません。やっぱり潰れますわな。

電話を切って電電公社に聞くとあっという間に分かり電話をすると、駅長さんが自分のことのように喜んでくれて、我々は本当にしあわせモンだ、と思ったものでした。


それにしても郵便局で金を下ろさなかったら眼鏡は戻ってこなかったことを思うと、その偶然に感謝すると同時に何かとっても心がホカホカしてくるのです。

COMMENTS

No title

taboomさん、こんばんは。

そしてありがとうございます。
こういう話って誰にでもあると思うんです。私の上記の本を読んでいて、思い出したんです。

No title

いい話だな〜。
こういう話を持っているだけで、人生が豊かになりますね。素晴らしいです。

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