国道152号線(1)

 4月27・28日、憧れの国道152号線を走ってきました。自転車でツーリングをやっている人ならば、一度ならずあこがれるコースです。

 今回は、地元駅の始発に乗って、「JR茅野駅」まで輪行。そこから走り始めました。全行程140キロ、標高差3000mを2日間で越える、なかなかハードなコースです。

 結果から言えば、天候に抜群に恵まれ、雪の残る南アルプスの主峰が眼前に広がる絶景、南信州の秘境といわれる大鹿村、遠山郷、下栗の里、等の懐かしい風景、それに見知らぬ沢山の人たちとの交流、と何をとっても心に残る、最近にないすばらしい2日間になりました。

杖突

 中央線日野春駅。昔、新宿23:58発長野行きの下り最終電車は、この日野春駅で、時間調整のため2時間近く停車することになっていた。その先に行きたい私たちは、ここでの長い時間をひたすら耐えていたのだ。
 今も八王子6:29発の普通列車は、この駅で7分間の特急待ちがある。ドアの向こうは特急通過中。
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 八王子から3時間、茅野につく。自転車を組み立て、一路杖突峠に向かう。
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 国道152号線。長野県上田市から静岡県浜松市を結ぶ、総延長250キロの一般国道であるが、途中2カ所で道が分断されているところでも有名なところだ。上田を出た152号線は、茅野を経由して桜で有名な高遠に出て、そこから山間の非常に狭い道となる。沿線には、大鹿村、上村、南信濃村等の秘境と言われる地域が点在していて、全線舗装されたのもつい最近の出来事らしい。ホイールベース5メートルを超える車が通行できない、と言った表示が至る所にある。
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 コンビニのある安国寺の交差点をすぎると、杖突峠の上りが始まる。以後、翌日平岡に出るまで一軒のコンビニもなかった。ペダルを踏むごとに空が開け中央線沿線の町並みがきれいに見えてくる。
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 この峠は好きだ。峠の茶屋では、諏訪湖も見ることが出来て、まだ木に残った桜の花もとても美しい。妻と二人、結婚直後にこの峠のこの場所で記念撮影したのは、もう28年前になる。辺りはあんまり変化していないのだろうか。
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 急にどんよりとしてきた空のもと、一気に高遠に下るが非常に寒い。指切りの手袋ではとても耐えられない。軍手を重ねてしのぐ。高遠に近づくにつれ、雲が切れ青空が復活してきて、行く先に中央アルプス駒ヶ岳の勇姿が遠望できるようになった。
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 茅野からずっと一直線に南下する今回のコース、5万の地図が何枚にもなってしまう。一枚280円近くするので、結構な散在になってしまうので、大丈夫そうな部分は昔使っていたものを持ってきた。役に立つんだろうか??


 高遠を過ぎた美和湖畔の道の駅でお昼。10時に出たから、30キロを2時間弱でクリアしたことになる。美和胡の水はコバルト色というのだろうか、とても緑が深い気がする。それにしても人が少ない。ゴールデンウィークの感じは全くない。それに寒い。全国的に大雨になったおとといの影響だろうか。北風がものすごく冷たい。

 またまた28年前、杖突を下って山室鉱泉に泊まり、翌日(出来たばかりの)女沢(おなさわ)峠のがらがらダートを駒ヶ根まで走った。そのときの美和胡はもっと山峡にあった感じがしたのだが・・・。
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 北沢峠に向かう南アルプス林道の分岐の戸台を過ぎるころから川音が非常に大きく聞こえるようになってくる。この音が好きだ。川砂利を採取しているせいだろうか、川幅が広いにも関わらず、川そのものはそれほどの幅ではない。蛇行を繰り返し流れていく。ここに「分杭峠9キロ」の標識が現れる。
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 三峰川(みぶがわ)のダイナミックな流れを左に見ながら、直線状の上りをゆっくり上っていく。最後の集落市野瀬を過ぎ、5.5キロの標識を見てからが辛かった。ひたすら路面を見ながら黙々とペダルを踏んでいくが、引き足が辛くなってきた。
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 1キロの標識までが長かった。それでも九十九折れが始まると、楽になってきて、中沢峠、さらに最後の力を振り絞り分杭峠に向かう。
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 カーブミラーの定番ですね。
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 分杭峠。この標識は、昔とかわんないような・・・。今日の上りはこれで終わりのはずだったのだが・・・。
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 美和胡や上ってきた道が見渡せる。
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 大鹿村への下りは圧巻だった。カーブがきつくないため非常にスピードが出る。中央構造線の断層を見たりしながらも、あっという間に大鹿村に入った。大鹿村も人が少ない印象だ。道を歩いていたのは、数人の老人と一組の親子だけだった。
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 後は今日の宿、小渋温泉「赤石荘」まで3キロ強と高をくくっていたところ、何のことはない、宿までの上りが今日の一番の辛い道だった。劇坂が続き、蛇行しながらの上りになった。
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 あそこまで上っていかなくてはならない。その背後には、赤石岳の勇姿が現れる。
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 やっと着いた!!息が上がってカメラもまともに構えられない。
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 すばらしい露天風呂、部屋からの赤石岳の眺め、おいしい夕食、そして快い疲れで、9時には爆睡してしまった。
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 部屋から見えた日没直前の赤石岳。
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