緑の回廊(中津川林道)

久しぶりの小海線。
夏だけの特別列車が8月末まで運転されていて、ぜひそれを利用して秩父まで行こうと思っていました。秩父には今年就職した次女が住んでいて、急に身近な存在になりました。それもあって・・・。

1975年にはじめて行って以来、今回で三度目の三国峠でしたが、自分の持っていた印象とはだいぶ変化してしまっていて、これはなぜだろう?と思いながらペダルを踏んでいました。

18キロに及ぶ中津川林道のダートの下りも、エエ?こんなだったっけ??と思うこともしばしばでしたが、やはり期待通りのものではありました。

それにしても雁坂トンネルの完成以後の秩父湖周辺の大きな変化は、自転車遊びにとっては、やはり大きな違和感でありました。新しく出来た滝沢ダムの前にかかるループ橋、何でしょうねぇ。


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夏だけ運行する特別列車に揺られ、降り立った野辺山は国内一標高の高い駅だ。地元駅発5:18の始発に乗って、到着は9:46。4時間以上の電車の旅だ。自転車で走る前に疲れてしまう。
そんな野辺山でもこの暑さ!やっぱり今年の夏はとことん暑い。
観光客は結構いるのだが、日向には誰の姿も見えない。

そんな駅前で黙々と自転車を組み立てていく。汗がほとばしり出て、まだ走ってもいないのに先が思いやられる。レンタサイクルを借りた若者が「これってひでぇんじゃない?」とブレーキの鳴きに文句をつけている。みんな暑くていらいらしてるのかなぁ。

駅前のポカリ系の飲料水はすべて売り切れ。ほうじ茶を購入、ウエストバッグのポケットに突っ込む。売店の横の水道から水も1リットル入れた。ようし、走り出しますか。

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今回の目的地三国峠は川上村の信濃川上駅が基点となることが多い。

その川上村に向かって緩やかな下りの、ほぼまっすぐな道を快調に進む。
空はいやになるほど真っ青、周囲の畑では大きなトラクターが収穫した野菜を満載して行き交う。
畑では、何人もの人たちが野菜の収穫に汗を流しているのが遠目にもはっきり分かる。
農家の人よりもこっちの方が楽だな、やっぱり!

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川上村の単調な道を淡々と進む。
しかしこの村、中学校はでかいし、郵便局なんか普通に見るそれの数倍も大きな建物だった。
やはり野菜長者がわんさかいらっしゃるのかなぁ。

そして極め付けがこれ。スーパーコンビニエンスストア、ナナーズ。でかいでかい。
ポカリ500mlが95円。おにぎりとポカリ二本を買う。

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信州峠の分岐、馬越峠の分岐、大弛峠の分岐、そして十文字峠の分岐を過ぎると、
中津川林道経由で秩父への標識が現れる。

集落も原、大深山、居倉、秋山、梓山とおなじみの地名が過ぎてゆく。

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スプリンクラーにあたる野菜が妙にうらやましい。

このあたりから道は狭くなり日陰が多くなる。
日陰に入ると急に温度が下がり、風があたると返って涼しいくらいだ。
林道らしいたたずまいがあるなぁ。

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ところで、今回はプロダイのチェーンリングに換装してきた。
46×28Tから48×34T になり、少しばかり上りが心配なのだ。

それに前回の高峰林道のように標高が高くても,
決して熱中症の危険はなくならないことを思い知ったため、20~30分走ったら10分休む、ことを徹底するつもりで居た。

疲れていてもそうでなくても、このペースを守っていたら結構楽に、それも時間もそれほどロスせずに峠まで行くことができた気がする。


それにもう一つは腰の状態だ。まだなんとなく痛い感じがあって、なるべくそれを感じないために下半身に力を入れず、ペダルの回転を重力にうまく合わせたようにしていけば、ロスを最小限に抑えることができると思い、それをイメージしながら上っていったのも良かった気がする(なんのこっちゃい??)。

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少しばかり荒れた舗装路が続く。

上っていて気が付いた。昔来たときにはかなり下のほうから峠の位置が確認できたような気がしていたが、今回はそれがなかなか現れず、いつの間にか峠まで来てしまった。なぜ???

考えてみたら木だって大きくなるよなぁ。たぶん木が成長して見晴らしが悪くなったんだ!と思うことにした。

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三国峠。野辺山を10時20分に出て、ここに着いたのは1時少し前。

31キロ走っていた。切り通しの峠はそのままだったが、峠の標識の標高はやはり違っているんじゃないだろうか??確か1700m台だったような気が・・・。


写真を撮り一段落してからお昼。景色を見ながらお昼のおにぎりをほおばり、目の前に見えるダートの下りに思いをはせる。ウーンいいじゃん。

30分以上もボーっとしていただろうか。暑ささえ忘れてしまう至福の時間だった。


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「緑の回廊」とあちこちの看板に表示がある中津川林道。

関東に残った数少ないロングダートとして有名だが、やっぱりいい。

沢に合流するあたりまでの前半は、勾配も急でやや大きめの石がごろごろしていて、ブレーキにとても気を使う非常に疲れる印象だった。所々にある道を横切る側溝様のくぼみにえらく気を使う。
フーデッドレバーを握るのに疲れ、休み休みの下りとなった。

ちなみにタイヤは前32C、後ろ28C。本当は両方28Cにしたいところだけど、昨年の日光で28Cをバーストさせてしまったからね。

下から上ってきた数台の車、来るたびにとまって道を譲る。
走りながらすれ違うようなことはもうできない。

ウインドウを下げ、「こんな悪路を自転車ですか。フーン!!!気をつけて」

もう一人の人は、「40年前に同じように下りましたよ」
「ほぉ、そうですか。」
「峠も削って(切り通しに)なってるからなぁ」
ええ?40年前は切り通しではなかったの??35年前の自分の記憶では切り通しだったような・・・。


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沢に合流してからの道はそれはそれはすばらしかった。

ダートとはいえ、ガンガンスピードが出る。というか出せる。
ただあまりにもあっという間に下れるんで、景色を見る余裕がなかったかな??

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昔のようにあった素掘りのトンネル。素堀りと言えば房総の数多いトンネルを思い浮かべてしまう。冬はまた房総を走ろう、なんて関係ないことまで考える。

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あっという間に舗装路に飛び出した。舗装のなんとありがたいことか。

景色を横目に捉えながら、緩やかな舗装路を一気に下っていく。中双里(なかそうり)の集落は朽ち果てたような家が多くあったような気がした。


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写真右は八丁トンネルから志賀坂峠へ抜ける道。

何か異様な道だった。先を見ると細い道が続いていたが、なんとそこから大きなダンプが何台もやってくるではないか。本当はこの道を行こうと思っていたが、大型車の多そうな予感と標高差600mのことも考え、今回はそのまま秩父に下ろう。

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秋の中津川渓谷はきれいだろうなぁ。

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立派なトンネルがいくつもできていた。
こんな名前をつけなくてもいいのに。「芋掘りトンネル」。
そのトンネルの脇に昔ながらの道が残っているところがずいぶんあった。好奇心は沸いたがパスした。


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滝沢ダムとその前にあるループ橋。すんごいものができちゃってる。

塩山から青梅街道を柳沢峠へ向かう道もこのように橋梁技術の粋を集めたものだったが、やはり自転車で走る道ではないなぁ。

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ループ橋から大滝方面を眺めると雲がどんどんわいていた。
少し前まで結構雨が降っていたようで、道の駅の看板はびしょびしょだった。

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あとはひたすら秩父を目指す。

次女が住む秩父の街。急に親近感が出たこの街を中心に、これからはコースを考えていこう。
大血川林道、大名栗林道、矢弓沢林道等々、また楽しみが増えた。

でもわが娘、泊めてくれるかなぁ??

COMMENTS

やっぱり楽しい

昔のニューサイで、行きたい峠の一番になっていましたね。

三国峠っていろんな所にたくさんあるけど、ここが一番好きです。

お疲れ様でした

三国峠は以前、奥秩父の山行のため、なんどか超えたことがありますが、
全て車でありました。
自転車で行きたくなりました。

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