3月10日

 61年前の今日、東京の下町がB29の大編隊によって爆撃されました。「東京大空襲」です。当時私の父方の家族は、東京の江東区に住んでおり、私の祖父母や父の兄弟は、家の焼ける炎の中、荒川に飛び込んで九死に一生を得ました。一人も死ぬことなくその惨禍をくぐってきたのです。
 昭和30年代、道路工事などで近所が掘り返されると、人骨が出てきて警察がやってきたことを覚えています。たぶん空襲のときに亡くなった方のものなのでしょう。十万人以上の死者が出た空襲で一人の死ぬことがなかった私の家族、やはり運が強かったと言えるでしょう。そんなことを考えると、今ここでこうして生きていることがとても貴重な気がしてきます。